誰もが悩む“後回し”の仕組み。
「宿題あるけど。いいやあとでやろ。YouTube観よ。」
「試験迫っててやばい。今回マジやばいな。(Twitterいじりながら)」
「はあ、たまってる仕事やんなきゃ。やんなきゃ(ソファーに座ってテレビを見ながら)」
誰もが経験したことのある、止まらない”後回し”。
たとえ、YouTubeを観てても友達と遊んでても、心のどこかには危機感に罪悪感にもやもやした気持ち。
あなたも経験があるのでは?
今回は、留学中の授業で観たTED TALKから“後回し”の仕組みをご紹介。
話しているのは、人気ブロガーの(Tim Urban )ティムアーバン。様々な話題を取り上げる「Wait But Why」が人気を博している。
1.後回しにする人の脳の中
①脳の中には2つのキャラクターがいる
・Rational Descision Maker ・・・理性を持った舵取り役(R)
特徴:長期計画を練れる、未来を描くことができる
→全てを考慮した上で、僕らに価値のある事をなにか今すぐさせたい
・Instant Gratification Monkey ・・・すぐに遊びたいお猿さん(M)
特徴 :簡単で楽しいことだけをしたい。
→過去も将来も気にしない、今が楽しければそれでよし
これはうまくいっている状態。
例えるなら、週末の試験に向けてテスト勉強が順調にはかどってる様子。
“後回し族”の頭の中では、「将来を見据え自分の行動の計画を練る舵取り役」と「楽しいことしか頭にないお猿さん」が共存している。
舵取り役がつねに舵をとれていれば、なにも問題はないのだが。。。
・・・お猿さんが舵をとってしまう。
これが、“後回し族”の脳の中。
②3つの行動
舵取り役とお猿さんの頭の中を見てみると、
舵取り役は緑色のゾーン。価値があって大事なのだが、大変だったり、難しかったりなかなか気が進まないこと。
お猿さんは黄色いゾーン。ただ楽しくて簡単なこと。
その2つに、共通する赤いゾーンが生活に必要なことで楽しいこと。日々の食事や睡眠、趣味など。
大抵の“後回し族”は、緑ゾーンのことをやらなくてはいけないのだが、黄色ゾーンに逃げてしまうのだ。
しかし、たとえ黄色いゾーンにいる間でも、やらなきゃいけないことを後回しにしていることに対する、
不安・恐れ・心配・罪悪感・後悔
などが常につきまとうことになってしまう。
これが、“後回し族”の問題なのだ。
③もう1つのキャラクター
そして、“後回し族”の頭にはもう1つのキャラクターが存在している。
それが パニックモンスター。
お猿さんが舵を取っていても、締め切りや期日などが迫ってくるとこのパニックモンスターは目を覚ます。
パニックモンスターが目を覚ますと、舵取り役もお猿さんもパニックに陥り
舵取り役はいっそいで、やるべきことに戻って行く。
夏休みの宿題なんかいい例ではないだろうか。
最初は夏休みが1ヶ月もあるからと、お猿さんに舵を取られ罪悪感がありながらも遊びまくる。
しかし、ある日ふと後3日しかない⁉︎と気づく日が来る。すると、パニックモンスターがめをさますのだ。
「やばいやばい。やらなきゃ。なんで俺はもっと早くからやっとかなかったんだ。」とね。
これが”後回し族“の脳内の仕組みである。
2.この世には2つの後回しがある
①期日がつきまとうもの・・・試験勉強、レポート、仕事など
しかし、これらは結局最後はなんとかなる。
はじめは、〜までにはこれを終わらせて〜までにはこれ…という風に計画を練るのだが、
結局は後回しになる。しかし、期日があるから期日ギリギリになんとかしようとする。
問題なのは、2つ目。
②期日のないもの・・・目標、人間関係、夢など
目には見えるものではなく、人はなかなか他人に相談出来ず心の中で苦悩する。
しかも、期日→おわりがないため
人は長期にわたって多くの後悔・不満・惨めさを経験してしまうのだ。
つまり、パニックモンスターが現れることは永遠にない。。。
だから人はもっと期日のない課題に目を向け考えなければならない。
「自分は将来何がしたいのか」「なぜしたいのか」「どうなりたいのか」
自分の人生、自分が主役である。
いつまでも後回しにしていたら、永遠にお猿さんが舵を取って
夢をうまく追いかけられないよりむしろ、
夢を追いかけることを始めることすらできないかもしれないのだ。
まさに、今日から始めよう。人生は思っているほどあっという間だ。。。